新型コロナウイルスの影響を受けて、残念ながら全国高校総体インターハイ2020の中止が決まったわ。

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灼熱の太陽の下で繰り広げられる高校生アスリートの集大成の場
(写真は2018三重インターハイ)



3月下旬くらいからは薄々とその可能性もあるかもと私もひしひし感じていたけど、その頃はまだ半分冗談半分本気くらいに考えていたわ。だから知り合いの高校生には一応覚悟だけはしておいた方がいいって冗談半分で言ってたくらいよ。だけど日に日に状況は良くなるどころか悪くなる一方で、いよいよインターハイ中止も現実味を帯びてきてからのこの顛末よ。

インターハイ開催の可否については、現状だと答えは一つしかないのが正論だってことは関係者みんなわかってたと思うのよね。だけどそういう心の機微を察することをせずに、正論という絶対的正義を旗にして好き勝手に言うのは野暮で粋じゃないわよね。

インターハイってそれだけ唯一無二のものなのよね。代替なんてできるものじゃないのよね。真剣に部活動をしてきた高校生にとって、それくらいかけがえのない価値のある大きな存在で一度は立ってみたい舞台なのよね。だから選手たちは物分かりのいいお利口さんのふりなんてしないで、少しくらい感情的になってもいいと思うの。もちろん常識の範囲内でだけどね。

目標に向かって一緒に頑張ってきた仲間たちと、茶化しながら愚痴を言い合うのもいいわ。お世話になった先生や保護者の人たちに、ありのままの思いを感情を剥き出しにぶちまけるのもいいわ。ひとりで目を閉じて今までの道のりに涙を流しながら想いを巡らすのもいいわ。お道化るしかなく笑い、やり場なく怒り、止めどなく悲しみ、色んな感情が入り混じっていると思うわ。

当事者でもない私だけど、目を閉じてもしも自分が高校生のときにこんな風に突然日常を奪われたとしたらって想像してみたの。インターハイという目標のために今まで費やしてきた時間、そしてそれに見合うだけ身に付けた技術を発揮する舞台を失ったらって。ううん、ダメね。少なくとも私は当たり前のように、その舞台へ挑戦する権利をもらって戦うことはできたんだから、やっぱり想像は想像でしかないわ。『気持ちはわかる』なんて軽々しく言えないわよね。



この各地区の予選から始まる高校総体を、競技人生の集大成にするつもりだった選手もきっとたくさんいると思うわ。今、色んな代替案が出てるけど実現したら確かにひとつの区切りになるわよね。

だけどその一方でそこに目標を見出せるかもわからないし、先行きが不透明すぎて期待させすぎてやっぱりダメだったというオチも全然ありうるわ。だから現段階だと関係者が水面下で働きかける程度がベターかもしれないわね。選手たちと違って少なくとも大人たちは感情的に思い付きをぶちまけず、淡々と実現可能な方向に舵を取ってほしいところね。

あるいはずっとひとつの競技に専念してたから、この自粛期間中に世の中の広さに改めて気付いた選手もいるはずよ。未練なくきっぱり切り替えれるなら、新しい世界に飛び込むのもいいわ。だけど心残りがあるならそれを取り戻しにいくのもいいわ。この自粛期間中で自分にとって何が一番大切だったか、心の中が整理できたんじゃないかしら?

だから今後どうするかは他でもない自分の考えひとつよね。
止まった時計の針を進めることができるのは他でもない自分自身だけなの。
『ソフトテニスは大好き、だけどソフトテニスは人生の一部にしか過ぎない』
『たかがソフトテニス、されどソフトテニス』
誰のものでも誰のためでもない、かけがえのないあなたの人生だから。



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これ以上は説教くさくなるからやめておくわね。まあ普段から説教くさいのはここだけの話だけどね。よく知らない人からもっともらしい高尚な助言をもらっても、正直今は鬱陶しいだけよね。求めてもいない相手からの聞きたくもない内容の戯言なんてもはや罪以外の何物でもないわよね。それでも今日も一日は過ぎていくのよね。知らないけど。

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